美味しさへのこだわり
佐原ベリーファームには約1,000本のブルーベリーの樹が植えられています。
現在ブルーベリーには約200品種以上の品種がありますが、その多くを試食した私たちは、その中から「コレだ!」と思う20品種を選びました。
美味しいブルーベリーを育てるには、健康なブルーベリーの樹を育てることが重要になります。
その土台となるのは「土づくり」。
佐原ベリーファームではミネラル豊富な海産物などの有機肥料をバランス良く、そして、必要な時に必要な量だけを与えています。
それにより、土壌微生物の活性が促されて、ミミズなどの土壌動物・微生物がフカフカな土を作ってくれるのです。
そのフカフカな土にブルーベリーは根をどんどん生やしていきます。
しかしブルーベリーはとってもデリケートな樹のため、多くの植物が好む土壌ではなく酸性の土壌を好み、水はけの良いところでないと健康に育ちません。
その一方で乾燥にも弱いので、土の状態にはとても気を使います。
樹の状態を毎日チェックして、肥料の量を変えたり、根元に木のチップを敷いたり、土を掘って触ってみたり、水を撒いたり、常に手をかけています。
甘くて大きな品質の良い実を生らせるためには、冬の寒い時期の「剪定作業」が欠かせません。
1本1本の樹の状態を見て、どの枝にどのように実を生らせるかを考えながら、枝を切り、花芽の数を調節していきます。
夏になったらここに実がつくだろう、葉っぱや枝が出てきたらこんな風な樹の形になるだろう・・・
そうイメージしながら、ハサミを入れていきます。
そして最後に重要なのが「収穫するタイミング」。
ブルーベリーの収穫は、実はとっても難しい作業なのです。
ブルーベリーは、キウイやバナナのように収穫後に甘くなっていきません。
酸っぱい時期に収穫された実はずっと酸っぱいままです。
そのため、樹に生っている状態でいつ実を採るかを判断しなければなりません。
つまり一番美味しくなっている時=完熟を見極めて収穫するのです。
色を見て、形を見て、硬さをみて、「これはOK」「これはまだ早い」と一粒一粒確かめながら摘んでいきます。
こうして慎重に収穫された完熟ブルーベリーは、果皮が柔らかく傷みやすいため、スーパーなどではなかなか販売されていません。
私たちは、ブルーベリーの本当の美味しさを味わっていただくために、完熟を見極め、すべて手摘みで収穫したブルーベリーを宅配便で直接お届けいたします。
甘くてとってもジューシーな完熟ブルーベリーをぜひお召し上がりください。
また、7月から8月にかけて「摘み取り&食べ放題」も行っておりますので、ぜひ農園へ遊びにいらしてください。
<私たちの農薬使用に関する方針>
佐原ベリーファームでは、安心してブルーベリーの摘み取りをお楽しみいただくために、安全性も含めた品質の向上を追及していきます。
農薬(有機JAS法上、農薬カウントされるもの)についても基本的に使用しない方針です。
しかしながら、害虫等が大量に発生して甚大な被害、あるいはお客様に著しい不快感を与えることが予想される場合は、止むを得ず使用することがあります。
あらかじめご了承ください。
佐原ベリーファームを囲む緑豊かな里山には、春から夏にかけて多くの蜜源植物が咲きます。
私たちが飼っているミツバチ達は、そこからたくさんの蜜を集めてくるだけでなく、毎日せっせとブルーベリーやブラックベリーの花の受粉をしてくれています。
大きくて形の良い、美味しいベリーの実を生らせるためには、ハチはなくてはならない大切な存在です。
「ハチ達が元気」でいること、これが私たちが一番大切にしていることです。
そのために私たちができること、それはハチ達みんなの暮らしをチェックして、しっかりと世話をすること。
女王蜂は元気で卵をちゃんと産んでいるか、ハチ達は病気になっていないか、巣の中に他の虫が住み着いてないか、ハチ達の食べる蜜はちゃんとあるか・・・。
毎週毎週、巣箱を一箱づつ丁寧に見ていきます。
天敵のスズメバチから守ることも大切です。
スズメバチトラップを付けることはもちろん、虫取り網やバトミントンのラケットで私たちも戦います。
里山に花があまり咲かない時期には、ハチ達のために一面の花畑を作ります。
ミツバチ達が ”もうハチミツができたよ” と知らせてくれるサイン、それが蜜蓋。
ハチ達が蜂蜜をたっぷり貯めることができて、それを分けてもらう、私たちもとってもうれしい時期です。
佐原ベリーファームでは、春・初夏・夏の3つの季節で蜂蜜を絞ります。
春は農園のブルーベリーやブラックベリー、そしてヤマザクラやウワミズザクラなど。
初夏はブルーベリー、ブラックベリー、そしてアカシアなど。
夏はカラスザンショウやヒマワリなど。
ミツバチ達が集めてきた花の蜜は、そのままだと水分が約70%と、ほぼ水のような状態で、糖度は40%くらいしかありません。
ハチ達は、巣の中で夜通し羽ばたき続けて水分を飛ばし、水分が20%程度の完熟状態(糖度約80度)にします。
そして完熟にしたハチミツを貯えるために、巣を蜜蓋で覆うのです。
この蜜蓋が作られた時こそが、「採蜜のタイミング」。
佐原ベリーファームでは、この時の完熟ハチミツのみを採蜜しています。
そして絞る時間帯も重要で、太陽が昇る前が理想的です。
なぜなら、ミツバチは太陽が上がると同時に飛んで行き、蜜を集め始めるからです。
朝、働きバチが蜜を巣に持ち帰ってくると、巣の中に蓄えられた蜜に完熟前の薄い蜜が混ざってしまいます。
完熟された蜂蜜だけをお客様にお届けするするために、私たちは日が昇る前の朝4時頃から採蜜しています。
最後に重要なのが、「何も加えない」こと。
熱を加えず、何も混ぜず、ハチ達が一生懸命蜜を集めて完成させてくれたハチミツをそのままの状態でお届けします。
ハチミツは加熱されると酵素をはじめ、ビタミンやミネラルなどの貴重な成分が破壊され、色はにごり、花の香りもしなくなってしまいます。
佐原ベリーファームのハチミツは、採蜜したハチミツに一切手を加えずに網で濾してビン詰めしている、自然のままのハチミツです。
国産のハチミツは日本で販売されているハチミツの5%と言われています。
そして働きバチ1匹が一生の間に集められるハチミツは、ティースプーン1杯程度。
ハチ達が命がけで集めた、花の香りを閉じ込めた自然のままのハチミツをぜひどうぞ。
私たちの農園では、ハチの巣箱を近くで観察することができます。
ぜひミツバチ達に会いに農園へ遊びにいらしてください。
佐原ベリーファームのある千葉県は落花生の生産量が日本一。
現在、国内では10品種ほどの落花生が栽培されていますが、私たちは生のまま出荷する落花生として、茹で落花生にイチ押の「郷の香」と「おおまさり」、そして「ナカテユタカ」を育てています。
最近では、落花生の莢を機械で自動的にもぎ取ることで大量生産する農家が増えています。
しかし私たちは「手もぎ」にこだわっています。
特に、茹で用の落花生は若いうちに収穫するため莢がデリケートなので、私達は土の中から株を引き抜くときも、株から莢をもぎ取るときも、自分たちの手で行います。
そして、若すぎる莢や傷んだ莢をひとつひとつ丁寧に取り除いています。
落花生は花が順々に咲いていくので、ひとつの株に若い莢から網目のしっかりした莢まで、色々な熟度のものがついています。
しかし、茹で用に適した生落花生は、莢の網目があまりはっきりしていない、やや若い状態が一番の食べごろ。
そこで佐原ベリーファームでは、落花生の本当の美味しさを味わっていただくために、茹で落花生に適した状態の莢のみを厳選してパッキングしています。
そのため、最終的に商品になる莢のは、1株についていた莢の3割程度しかありません。
茹で落花生は調理に少し手間がかかりますが、ぜひお好みの硬さと塩加減を見つけてお楽しみ下さい!
生落花生の収穫体験もしておりますので、ぜひ農園へ遊びにいらしてください。
多くの落花生販売店が委託生産した落花生を販売しているなか、佐原ベリーファームは真心こめて生産から販売まで行っています。
そんな私たちが煎り落花生用に栽培しているのは、落花生通に人気の「千葉半立」と「郷の香」。
甘くて旨みのある煎り用落花生を生産する決め手は「乾燥」です。
収穫した際に莢を上側にして「地干し」し10日ほど乾燥させたあと、円筒状のぼっちに積み上げて、冬の空っ風のなか1か月程度かけてゆっくりと乾燥させます。
さらに、今ではほとんど行われていない「天日干し」。
網の上で天日で干すことにより甘味とコクを引き出しています。
最後に重要なのが選別です。
落花生は花が順々に咲いていくので、1つの株に色々な熟度の莢がついています。
中身の入っていない莢(ポン)もあります。
佐原ベリーファームでは、収穫から出荷までの間に合計3回、1粒1粒手作業で選別しています。
1回目は天日干しの際、2回目は天日干しの後、3回目は袋詰めをするときです。
この丁寧な手選別により、袋詰めされる落花生は、収穫した時の半分以下の量になっています。
選別の徹底さは、どこにも負けません!!
落花生の本当の美味しさを味わっていただくために、すべて自分たちの手で作っています。
食べ出したら止まらない、佐原ベリーファームのこだわりの詰まった「煎り落花生」をどうぞ。